筒石・浜徳合
エリア
砂岩泥岩互層と漁村
筒石や浜徳合の砂岩泥岩互層(川詰層)は、約300万年前、フォッサマグナの海底にたまったもので、特に、海底が隆起に転じた時期に形成されたものです。陸上や海底斜面から、大量の土砂が海底へ運び込まれ、一枚一枚の地層ができていきました。この地殻変動が、筒石川渓谷や浜徳合に露出する見事な互層のしま模様をつくりだしました。これらの地層には、クジラや二枚貝の化石が含まれています。
筒石の家並みは、互層からなる山々と海岸線のわずかな平地にあるため、多くの木造家屋は3階建てで、隣と壁を共有する珍しい建築様式です。旧北陸本線は海岸を走り、旧筒石駅は海産物の運搬に利用されましたが、地すべりをさけるため北陸本線はトンネル化され、現在の筒石駅はトンネル内の駅となっています。北陸自動車道は、藤崎・濁澄川上流から浜徳合にかけて、岩盤が良好な砂岩泥岩互層を貫いてトンネル化されています。
3枝垂れ桜の咲く
里への回り道
国土交通省の「日本風景街道」に登録されています。たくさんの種類の桜が植樹され、枝垂れ桜の咲く美しい景観を持つルートです。桜がそれぞれの時期に開花し、4月から5月の里の里山を彩ります。
5筒石の家並み
古くからの漁村で、山々と海岸線のわずかな平地に家があるため、木造家屋の多くは間口が狭く、3階建ての住宅となっています。(昔は壁を隣の家と共有していました。)
6徳合城跡
標高316mに中核を置く山城で、東方の大峰砦を詰城、北西の筒石城(城ケ峰)を支城としていました。戦国時代末期には、村上義清の子である国清が城主であったと伝えられています。
筒石地区の鯛釣り舞い
市内各地の祭りで、豊漁祈願として奉納される舞楽「鯛釣り舞」ですが、ここ筒石地区では、漁師まちらしく大きな鯛やブリなど、本物の魚を使った鯛釣り舞いが奉納されています。
ひとくち情報
【砂岩泥岩互層】
県道沿いでの観察となります。車両が通行しますので、事故等に十分ご注意ください。
※現地にある「見学中」の表示コーンをご利用ください。
■シマシマ模様の「砂岩泥岩互層」や地底駅「筒石駅」が見どころのエリアです。
※筒石駅のホームでは、通過列車に十分ご注意ください。
■わずかな平地に立ち並ぶ筒石地区の家々と筒石漁港…
ここには、漁村独特の懐かしい風景があります。