青海川ヒスイ峡
エリア
地下深部の地質現象
青海川流域には、ヒスイ・高圧型変成岩(結晶片岩)・蛇紋岩・稀産鉱物があり、太古(約5億年~約2億年)のプレート沈み込み帯深部で起こった地質現象を知ることができます。美しいヒスイの色、変成岩のしま模様の変化、青海石・奴奈川石・糸魚川石などの新鉱物の存在は、未知の地下へのロマンをかきたてます。これらの地下深部の岩石や鉱物を間近で観察でき、触れることができます。
ヒスイ峡は、国天然記念物に指定され保護されていますが、心ない人たちの盗掘にあいました。やむを得ず、穴をうがたれたヒスイ原石は、親不知ピアパークの「翡翠ふるさと館」や「青海自然史博物館」などへ運ばれて保護されました。
金山谷をさかのぼると、青海石・奴奈川石を含む世界唯一の特殊なアルビタイト(曹長岩)があります。この岩石には、リューコスフェン石、ベニト石、ストロンチウム燐灰石が含まれ、日本ではここ以外では発見されていません。また、青海川からは、上流の金鉱床(橋立金山)から流れてきた砂金を探すことができます。

ひとくち情報
【県道橋立青海停車場線】
・令和6年12月2日から冬季閉鎖
【青海川ヒスイ峡】
青海川ヒスイ峡は、昭和32(1957)年に国の天然記念物に指定されました。ヒスイのほかに蛇紋岩などが見られ、約5憶年から3億年前に地下深くで起こった大地の動きを知ることができます。
※青海川ヒスイ峡は、ヒスイ原石を適切に保護するため、教育や研究以外を目的とする利用はご遠慮いただいております。ヒスイ峡の見学を希望される方は、駐車場やアクセス路など環境が整った小滝川ヒスイ峡へお越しください。
※指定範囲内での岩石等の採取は、法律で禁止されています。
※急な増水やクマなどの野生動物にご注意ください。