親不知エリア
断崖と街道と東西文化
北アルプスが日本海に落ち込む断崖絶壁が約10Kmも続き、天下の険として知られる親不知。西と東をつなぐ北陸道は、明治時代までは波打ち際を通行しなければならない非常に危険な道でした。かつての旅人がうち寄せる大波から避難した「大懐」 「大穴」など浸食地形が今でも残っています。
初めてこの断崖に地元の人の努力によって道が切り開かれたのは、1883(明治16)年のこと。その後に国道8号そして北陸自動車道と飛躍的に便利で安全な道がつくられました。四世代にわたる道の変遷を見ることができます。また日本海と北アルプスを結ぶ登山道「栂海新道」の起点でもあります。天険の絶景、世界最大級のヒスイと海岸でのヒスイ探し、日本の近代登山の父・ウェストン像があるコミュニティロードなどエリアとしての魅力がたっぷりです。
地質的に興味深いのは、親不知火山岩類と呼ばれる約1億年前の陸上の火山からの噴出物でできている地層に、ガーネットが見つかることです。
3勝山城址
昔、上杉景勝が築いたお城の跡です。標高328mの山頂からは旧北陸道が見え、親不知はもちろん、糸魚川や能生にあったお城まで見ることができました。戦国時代には、のろしをあげて連絡を取り合っていました。また、1585(天正13)年に、上杉景勝・直江兼続と豊臣秀吉・石田三成がここで会ったといわれています。
5栂海新道起点
標高2,418mの朝日岳から0mの日本海を結ぶ、世界でも珍しい登山道の起点が、ここ親不知エリアにあります。登山愛好家たちによって開拓されたこの登山道では、海岸から高山帯までの植物の移り変わりや、さまざまな高山植物に出会うことができます。
6道の駅
親不知ピアパーク
北陸自動車道が全線開通した1988(昭和63)年7月にオープンした、高速道路の高架下の空間を利用したユニークな道の駅です。日本で唯一の海の上のインターチェンジに近く、デザイナー粟津潔氏作の海亀像や、メルヘンタッチな陶壁画が迎えてくれます。夏は海水浴、冬は名物のたら汁やあんこう汁でたいへん人気の道の駅です。
ひとくち情報
■強風や大雨等によって高速道路や鉄道等に影響が出ることがあります。お出かけ前にご確認ください。
■林道大平線(親不知ピアパーク~グリーンパーク親不知《閉鎖中》~大平峠)は、大雨災害のため全面通行止めになっています。復旧の見通しが立ちません。
■国道8号の親不知区間については、連続雨量が規制値に達した場合は、土砂崩れなどの危険がありますので、全面通行止めになります。
最新情報は、国土交通省北陸地方整備局 高田河川国道事務所のホームページをご確認ください。
親不知(おやしらず)は、かつて「天険」と称された旧北陸道の難所。10㎞以上続く断崖絶壁の一部が、国の名勝「おくのほそ道の風景地 親しらず」に指定されています。
【親不知ピアパーク】
国道8号沿いの道の駅。全国初の海上インターチェンジである北陸自動車道「親不知IC」から車で2分!おさかなセンターやレストランなどがあり、新鮮な海の幸を味わうことができます。
目の前に広がる小砂利の浜では、石探しや海水浴も楽しめます。運が良ければヒスイを見つけられるかも!
糸魚川市外波903-1
tel.025-561-7288
【翡翠ふるさと館】
親不知ピアパーク内にあり、屋内展示としては世界最大のヒスイ原石(102トン)を展示しています。
開館時間 午前9時~午後5時(火曜日は休館)
入館無料
tel.025-561-7290
※青海観光案内所は、12月下旬~1月中旬まで休業いたします。
なお1月~2月は土日祝のみの営業(10:00~15:00)となりますのでご注意ください。
休業中の観光についてのお問い合わせ:糸魚川市観光協会☎025-555-7344