種類
蛇紋岩とは
地下深くでかんらん岩に水が加わってできる変成岩で、この作用のことを蛇紋岩化作用と呼びます。蛇紋岩は蛇紋石を主体とし、磁鉄鉱(黒色)、緑泥石(深緑色)、クロム鉄鉱(黒色)などを含む場合があります。金属元素を含む鉱物を多く含むことから、ひもに垂らした磁石を近づけるとくっつく性質を持っています。蛇紋石は大きくアンチゴライト、クリソタイル、リザーダイトに分類され、反応条件によってそれぞれの量比が変わると考えられています。かんらん岩の比重が約3.3なのに比べ、蛇紋岩の比重は約2.6と軽いため、蛇紋岩は固体のまま地上付近まで上昇してくることがあります。この上昇の過程で、ヒスイ輝石岩などの地下深くでできる岩石を取り込んでくることがあります。
石探しのコツ
乾いても表面が濡れたようなつるつるした石です。深い緑色をしているものが多いですが、薄緑・黒・青味がかったものもあります。磁石を近づけるとくっつくのが特徴です。
顕微鏡写真
クロスニコル(直交偏光板)とオープンニコル(平行偏光板)で白黒に見える鉱物が蛇紋石です。筋状の模様が特徴です。
年代
糸魚川の変成岩の多くは古生代にできたと考えられています。三葉虫が繁栄していた時代です。