新潟焼山のいま
2016(平成28)年の春、上空からの観測で、ごく小規模な噴火にともなう降灰が確認された新潟焼山。 5月1日をピークに火山性地震は減少しており、監視カメラでも新たな噴火は認められていません。気象庁の噴火警戒レベルも、いままでどおり「1」のままです。
大地の営みを如実に物語る新潟焼山は、糸魚川ユネスコ世界ジオパークの大きなセールスポイントでもあります。その火山活動が周辺の地形や景観はもちろん、人々の文化や歴史、生活に深くかかわっていることは言うまでもありません。
自然を学び、知り、共生していく・・・ 防災の取組は、ジオパークのひとつの柱に位置づけられています。地元の学校ではカリキュラムに防災学習を取りいれ、自治体や気象庁等と連携した避難訓練や学習会も積極的に開かれています。また、監視カメラや地震計などによる24時間体制の観測、被災予想や避難経路をしめすハザードマップの作成、火砕流や土石流をくいとめる砂防ダムの整備などの対策も進めてきました。
新潟焼山の入山にあたって
◇入山届の提出
2015(平成27)年6月から「登山届」の提出が義務付けられました。
届け出先や方法については、新潟県防災局防災企画課へお問い合わせください。
関連リンク:新潟焼山における火山災害による遭難の防止に関する条例が施行されました。
◇入山規制(解除)
新潟焼山は、2016(平成28)年3月2日から、災害対策基本法第63条第1項の規定により、山頂から半径1㎞以内の立入規制を実施していましたが、2017(平成29)年秋頃から噴煙活動及び地震活動が低下した状況が続いていること、また、新潟焼山火山防災協議会の助言を受け、2018(平成30)年11月15日付けで立入規制は解除されました。
なお、噴火警戒レベルが、現在もレベル1(活火山であることに留意)であることに変更はなく、引き続き観測体制の強化、入山者の安全対策、山頂付近での長時間の滞在を控えるなどの注意喚起が実施されます。

気象庁発表資料
※資料については気象庁ウェブサイト内
よりご覧頂けます。