ミニコース
糸静線と塩の道北部
コース

糸魚川-静岡構造線と
生命の道・塩の道をめぐる

糸魚川から長野県松本市まで続く「松本街道」。
主に塩や海産物を運んだことから「塩の道」と呼ばれます。
糸魚川-静岡構造線に、ほぼ沿うようにはしる塩の道をめぐるコースです。

所要時間:約5時間(徒歩・電車)

出発 
糸魚川駅 から 頸城大野駅

塩の道 新舟地域 十王堂から休憩棟

道標に従って十王堂・六地蔵・馬頭観音石仏群をおがみ、集落に入ります。大野神社社叢と石灯を経て自然石に刻まれた道標「右井ノ口村、左志ん志やう」に出会います。

 徒歩 約20分 

大野のウトウ

休憩棟から山道に入り、カンパ地蔵をまつるお堂を経て、「ウトウ」と呼ばれるU字型に掘りこまれた切り通しにいたります。歩きやすく、風通しも良く、雪もつもりにくいなど、昔の人の知恵と工夫がつまった道です。大野のウトウは特に見事で国の史跡に指定されています。

駐車場 トイレ フォトスポット

 徒歩 約40分 

中山峠から根知・仁王堂へ

ウトウは巧みに姫川沿いの尾根を切りこみ、地滑りにあったところを避けながら根知谷へ向かいます。最短距離を安全確保の道づくりです。

駐車場 トイレ

 徒歩 約50分 

農村公園から枕状溶岩

根知川右岸沿いを少し下ると、枕状溶岩の露頭部があります。枕状溶岩は、海底に流れ出た溶岩がチューブ状に流出し、次々と冷えて重なったものです。溶岩と溶岩の間に暗緑色の碧玉(へきぎょく)があります。これは珪酸分の多い熱水がすき間に流れ込んできたものです。

 徒歩 約40分 

フォッサマグナパーク

巨大枕状溶岩(車石)

フォッサマグナパークの遊歩道沿いにある巨大な枕状溶岩は、直径12mで日本最大級です。五角形から六角形の柱状節理の断面で車輪のように見えます。落石の危険性があるため、一部しか見学できません。市の天然記念物に指定されています。

フォトスポット

 徒歩 約20分 

断層露頭

日本列島の東と西の境界をなす大断層、糸魚川ー静岡構造線をまじかに観察できます。向かって右側(東日本)の褐色の岩石は、1,600万年前の安山岩で、左側(西日本)のやや暗い緑色の岩石は、4億年前の変はんれい岩です。日本列島の地質を東西にわける断層露頭が見られます。2021年3月に国の天然記念物に指定されました。

駐車場 トイレ フォトスポット 車いすでの移動可能

終了 根知駅 から 糸魚川駅

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塩の道広場

糸魚川駅から歩いて5分ほどのところにあり、広場には牛の銅像や、塩の道についての解説版があります。

トイレ フォトスポット

道路元標

旧街道が交差する本町通り(加賀街道)と白馬通り(松本街道)は、古地図をそのままに街道地点を維持し、塩の道起点近くにある「道路元標(花崗岩)」は十字路に立ちます。日本海から揚げられた荷物はこの周辺に集荷されました。
白馬通りには、経王時(日蓮宗)に塩問屋の中村五兵衛の墓石や、西性寺境内に牛つなぎ石など、塩の道に関する遺構が遺ります。