姫川、糸魚川-静岡構造線とフォッサマグナに関係するエリア

弁天岩 海底火山がもたらした海洋文化

概要

 フォッサマグナの海底に火山が生じ(約100万年前)、その火山噴出物は弁天岩やトットコ岩となり、また魚礁となって良港ができ、北前船の交易で栄えました。「はがせ船」などの絵馬(国民俗文化財・有形民俗)が奉納された白山神社(国有形文化財・建造物)の社叢(国記念物・天念記念物)には、暖地性と寒地性の植物が混じり合って独特な林相が形成され、ヒメハルゼミ(国記念物・天念記念物)が住み着きました。この白山神社では、春には舞楽が奉納されます(国民俗文化財・民俗芸能)。

 旧北陸本線を利用した自転車遊歩道には、明治期末に焼かれたレンガでできたトンネルがあります。フォッサマグナの地層で起こった小泊地すべり(1963年)は、敦賀発直江津行きの普通列車の蒸気機関車を海まで押し出しました。この地すべりは、その後の北陸本線トンネル化の契機ともなりました。

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能生(のう)漁港 越山丸 マリンミュージアム トンネルのレンガ 弁天岩 白山神社 トットコ岩 小泊(こどまり)地すべり跡 マリンドリーム能生(のう)

1.弁天岩べんてんいわ

 弁天岩は、航海安全の神である市杵嶋姫命が祭られており、頂上に灯台がある島です。弁天岩に渡ると、溶岩の破片と火山灰からできた火山噴出物が見学できます。

2.白山神社はくさんじんじゃ

 尾山に抱かれる白山神社には、本殿や春の大祭に奉納される舞楽をはじめ、船絵馬、観音立像、樹林、ヒメハルゼミと6つの国指定文化財があります。岩山に寄りそう本殿は非対称な社殿で、1515(永正12)年に建てられたもので、境内には清らかな清水がわき出ています。

3.トットコ岩

 「トットコ」とは、糸魚川地方の方言で「にわとり」を意味しています。岩の形がにわとりのように見えることから、地元では「トットコ岩」と呼ばれ、親しまれています。夕日を背にしたトットコ岩はすばらしいものです。

4.小泊こどまり地すべり跡

 1963(昭和38)年、午後4時30分ごろ、小泊の西側の斜面で地すべりが起き、蒸気機関車と客車が押し流され、大きな被害が出ました。この地すべりは、北陸本線トンネル化の契機になりました。

ヒメハルゼミ

 ヒメハルゼミは日本固有のセミで、日本海側の北限の群生地として天然記念物に指定されています。貴重な生物や自然を大切にしましょう。

道の駅 マリンドリーム能生の う

 「日本海夕日ステーション」にも指定されていて、ここからの夕日はとてもきれいです。アスレチック広場や展望台、風力発電機などもある国道8号のオアシスであり、弁天岩エリアの拠点となっています。

ベニズワイガニ

 このカニは獲れた時から鮮やかな朱色で、形がズワイガニに似ていることから「ベニ(紅)ズワイガニ」と名付けられました。フォッサマグナの延長線上の海底が漁場となっており、これもジオの恵みといえます。

弁天岩エリアへの行き方

出発地: 目的地:
Mode of Travel:

ルート情報注意事項

近くの温泉情報

■長者温泉・・・ゆとり館

弁天岩で開催されるイベント

開催日 イベント名 開催場所
1月14日 白山神社のお筒粥の神事・献灯祭 能生白山神社
1月下旬 日本海・糸魚川荒波あんこう祭り 糸魚川駅前通り、マリンドリーム能生、親不知ピアパーク
3月下旬 日本海大漁浜汁まつり マリンドリーム能生
4月24日 能生白山神社 春季大祭 能生白山神社
6月下旬 シーサイドカーニバル マリンドリーム能生
6月下旬 能生ほたるまつり・早川ほたるの里 ほたるまつり 能生海洋公園早川姥川流域
7月中旬 のう姫春蝉 俳句大会 能生白山神社
7月海の日 海の祭典 能生海水浴場
8月上旬 ふるさとのう海上花火大会 能生海岸 弁天岩
9月中旬 ぶどうまつり 汐路ぶどう園
10月上旬 グランフォンド糸魚川 マリンドリーム能生ほか
10月中旬 奴奈川大ウス祭り マリンドリーム能生
10月中旬 豊漁大感謝祭 マリンドリーム能生
10月第2日曜日 糸魚川市駅伝大会 能生地域
11月下旬 さけつかみどり大会 能生川河口

>>糸魚川市年間イベント一覧
※イベントの詳細は糸魚川市ホームページをご覧下さい。